【気だるげな解体主義者】

人々が笑い嘆く日常の中をひっそりと、しかし確実に存在している“恐怖”そのもの。
特定の人間にのみ狙いを定め、ゲーム感覚で虐殺する。
その様は、さながら昆虫をパーツごとに解体する子供のよう。

目撃者曰く、ネコ科に思しき身体的特徴と、流麗でしなやかな筋肉を持っていた。
目撃者曰く、顔を近づけられた。キスされるのかと思った。違うと言われた。
目撃者曰く、助かったのはただ運が良かっただけだ、あいつは気分屋だ。
被害者曰く、だるいとかだるくないとかが、殺された理由だった。