【忘却の岬の忘れ物】

旧市街の一角でたった独り、ひっそりと佇み続ける少女。
その目的は不明だが、昼夜を問わず離れようとしない事には明確な理由があるらしい。
喜怒哀楽の起伏が少なく、ろくな相槌も打てず、機械のような反応しかできない。
例外として優真とだけはコミュニケーションが取れる。
熱心につきまとう優真に対して、徐々に心を開き始めているように見える。